こんにちは、@yshr10icです。
「意思決定分析と予測の活用」を読んだので、その読書メモです!
本書のポイント
「意思決定分析と予測の活用」はどんな本なのか、ポイントをご紹介します!
- 決定分析の入門書
- 予測値をどのように活用するのかを学ぶことができる
- 具体的な数値例をPythonを通して学ぶことができる
「決定分析って何?」「予測した後にどうその値を活用すれば良いか分からない」という人におすすめの一冊です。
本の紹介
本の章立ては次の通りです。
- 1部:序論
- 1章:意思決定における予測の活用
- 2章:決定分析の役割
- 2部:決定分析の基本
- 1章:決定分析の初歩
- 2章:Pythonの導入
- 3章:決定分析におけるPythonの利用
- 4章:期待値に基づく意思決定
- 5章:情報の量
- 6章:情報の価値
- 3部:決定分析の活用
- 1章:予測の評価
- 2章:コスト/ロスモデルと予測の価値
- 3章:決定分析の事例
- 4章:標準型分析
- 5章:逐次決定問題における予測の活用
- 4部:効用理論入門
- 1章:選好と効用関数表現
- 2章:期待効用理論
- 5部:確率予測とその活用
- 1章:確率予測の基礎
- 2章:確率予測の活用
なお、第1部に関してはサポートページにて全文公開されておりますので(2021.05.02時点)、本の内容に興味のある方はまずこちらを見てみてはいかがでしょうか。
本書の特長
意思決定の基礎理論について学ぶことができる
本書では、単一目的の意思決定問題における基礎理論について学ぶことができます。決定分析の基礎として、用語の解説や、情報量、情報の価値についての解説、そして、決定分析の活用、効用理論、確率予測と解説されています。徐々に数式の量が増えていきますが、基本的に数式の紹介の後にはPythonを用いた数値例が紹介されているのと、章の終わりに取り扱った数式の一覧表が出てくるため、非常に理解しやすい内容となっています。
手を動かして学ぶことができる
上述と重複する内容ではありますが、数式の紹介の後には、Pythonを用いた数値例が紹介されています。数値例は、ある工場で作っている製品の需要が(好況,不況)の中で、製品を作るのに機械を(0台,1台,2台)稼働させる意思決定をするという例となっています。選択肢の数が限られているため、数式に躓いたときには紙に実際の式を書いて計算してみるのも良いかもしれません。
まとめ
本書の帯に<予測を「作る」から「使う」へ>というキャッチコピーが書かれています。確かに最近の本は予測を「作る」ための本が非常に多いように思いますので、予測を「活用」するための本も手元に置いておくのも良いと思いました。